瞳の花粉対策
花粉症はアレルギーのひとつです。 私たちの体には、外から入ってきた異物を取り除いて健康に保とうとする「免疫」というしくみがあります。この免疫が過敏に反応することを「アレルギー」と呼び、花粉症もそのひとつです。
花粉症はどうやって起こるの?
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花粉をブロックする準備をします。【目や鼻の粘膜に花粉が飛び込むと、免疫反応がおこり、花粉をブロックしようとする物質(抗体)が作られます。】
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アレルギー反応がおこります。【もう一度、花粉が侵入すると、抗体が反応し、マスト細胞と呼ばれる細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されます。ヒスタミンが血管や神経に作用し、さまざまなアレルギー症状を引き起こします。
対策その1
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花粉症にかかったことのある人は、毎年症状が出る時期より2週間~1か月ほどまえに、眼科医に相談しましょう。症状があらわれる前に対策をとれば、症状を軽くすることが期待できます。
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花粉症にかかったことのない人は、もしかしたら、今年が花粉症デビューになるかもしれません。最近では花粉症の低年齢化も進んでいます。目にかゆみや充血などがあったら、早めに眼科医に相談しましょう。
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目をこするとかゆみが悪化したり、目を傷つけてしまうこともあります。また水道水で顔や目の周りを洗うのはよいですが、何回も目を洗うと、粘膜をいためることもあるので気をつけましょう。
対策その2
外出時のポイント
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花粉情報をインターネットなどでチェックし、飛散量の多い日はできるだけ外出を控えましょう。
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マスクやメガネ(できればゴーグル型のもの)を装用しましょう。
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花粉がつきにくい、すべりのよい生地の衣類を身につけましょう。
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外から室内に入る前に、服や髪、かばんなどについた花粉を払いましょう。
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目についた花粉を人口涙液(涙の成分に似た目薬)で洗い流しましょう。使う目薬や使用方法は眼科医に相談して下さい。
生活習慣のポイント
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こまめに掃除をしましょう。
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ストレスと過労に注意しましょう。
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空気清浄機も一定の効果が期待できます。
対策その3
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通常、目に入った花粉は涙である程度流されますが、コンタクトレンズを装用すると、レンズについた花粉が常に目の中にとどまることに。また花粉によって目にアレルギーが起こると、目やになどの、分泌物でレンズが汚れやすくなり、その汚れもまたアレルギーの原因になります。
レンズを装用する場合は、いつも以上清潔に保ちましょう。
室内の対策については「最近の住宅は気密性が高く、窓を開けないかぎり室内の花粉量は多くないが、対策としては空気清浄機より加湿器がおすすめ。鼻の内側などの粘膜を守り、空気中の花粉を床に落とす効果が期待できる」そうです。窓を開けて掃除するなら午後に比べて花粉の飛散量が少ない午前中の方が有効です。
コンタクトレンズが乾燥したら
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コンタクトレンズを使用していると「目が乾く」と感じることがあります。
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特に装用時間が長くなったり、長時間のパソコン作業を続けると乾きを感じやすくなります。
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その「乾燥感」はさまざまです。
乾燥の原因はさまざまです。
ソフトコンタクトレンズを入れると、目の表面の涙の膜が薄く、不安定になり、涙が蒸発しやすくなります。
また、レンズが乾燥すると収縮・硬化し、異物感の原因になります
乾燥感を軽減するには
人口涙液などを点眼する。
パソコンを使っている時、意識してまばたきをする。
蒸しタオル等で目のまわりをあたためる。
コンタクトレンズと目の相性もあります。コンタクトレンズの種類を変更するだけで、乾燥感を軽減することもあります。
そのような方はご相談下さい。
メイクとコンタクトレンズの関係
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メイクはコンタクトレンズをつけてから、メイク落としはコンタクトレンズをはずしてからです。
化粧品やクレンジングなどに触れた手でコンタクトレンズを扱うと、化粧品などが
コンタクトレンズについて、目の中に入ってしまいます。
ヘアスプレーなどのスプレー類を使う時には必ず目を閉じてください。
アイライナーをまつ毛の生え際や内側まで引くのはNG (まつ毛の内側には、涙の蒸発を防ぐ
成分を分泌する マイボーム腺という穴が並んでいます。アイライナーでマイボーム腺が
ふさがれると、ドライアイなどの原因になります。
マスカラを根元まで塗るのはNG(マスカラがレンズについてしまうと、結膜炎などの眼障害の
原因になります。)